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会長挨拶

会長 細野 光治
奈良県立医科大学 胸部心臓血管外科

 この度、第31回日本Advanced Heart and Vascular Surgery/OPCAB学会会長を拝命しました奈良県立医科大学 細野光治です。本学会を開催する機会を頂いたことは、誠に光栄なことと存じております。本学会は例年日本冠動脈外科学会学術大会に引き続いて開催されていましたが、研究会から学会へ変革したことや、開催地も異なる関係上単独開催とさせて頂きました。

 今回のテーマは「鬼手仏心~房室弁手術手技の伝承」としました。エキスパートの先生方の講演に加えまして、ビデオ演題を多く取り入れて、手術手技についての議論が活発にできる場にしたいと考えています。また若手の先生方にも積極的に議論に参加して頂き、手術手技の伝承の場となれば幸いです。また、今回は先天性心疾患における房室弁手術のセッションも設けています。後天性心疾患の先生方に加えて、先天性分野の先生方にも多く参加して頂ければ、本学会の今後の発展にもつながると期待しています。

 鬼手仏心という言葉は、私が入局した大阪市立大学第2外科学教室の教授室内の壁かけの額に掲げられていたものです。外科医の身体を切り開く一見残酷なように見える手術は、それによって患者さんを救おうとする心を持って行われているという意味を持っています。患者さんの心臓や生活がより良くなることを願い、日々研鑽を積む我々外科医を象徴する言葉であると思います。

 奈良県での心臓血管外科に関する全国学会開催は長らく行われていませんでした。久々に訪れる方も多いのではないかと思います。開催場所の東大寺総合文化センターは東大寺・若草山・春日大社など多くの観光資源を有する奈良公園内に位置します。周辺には食べ歩きスポットも多く、奈良県には酒造メーカーも多くあります。学会の前後や合間に古都奈良の観光も楽しんで頂ければ幸いに存じます。来る2026年6月13日に向けて、盛会となりますようスタッフ一同鋭意準備進めてまいります。多数のご参加を頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。